雨樋の種類とは?素材や形状から最適なものを選ぶ方法を紹介

2025.07.12

家を建て替えたり、リフォームを検討する時、意外と悩むのが雨樋選びです。
種類が多く、それぞれに特徴があるため、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
雨樋は、建物の美観だけでなく、建物の寿命にも大きく影響する重要な部分です。
そこで今回は、雨樋の種類と選び方の基本について、分かりやすくご紹介します。
雨漏りや建物の劣化を防ぎ、快適な住まいを実現するために、ぜひ参考にしてください。


雨樋の種類

丸型雨樋の特徴

古くからある定番の形状です。
半円形をしているため、シンプルで安価なものが多く、ホームセンターでも手軽に購入できます。
和風住宅にもよく合います。
ただし、排水量は角型に比べて少ないため、雨の多い地域では不向きな場合があります。

角型雨樋の特徴

断面が四角形をした雨樋です。
丸型よりも排水量が多く、豪雨時でも安心です。
すっきりとしたデザインで、モダンな住宅に良く合います。
価格はやや高めです。

意匠型雨樋の特徴

デザイン性を重視した、様々な形状の雨樋です。
屋根との一体感を高めるデザインなど、個性的なものが多くあります。
しかし、種類が多く、将来のメンテナンス時に部品が手に入らない可能性も考慮する必要があります。
価格も高めです。

内樋型雨樋の特徴

屋根の軒先にパラペット(壁)がある場合などに用いられる雨樋です。
外から見えないため、見た目スッキリとした仕上がりになります。
しかし、詰まりや劣化に気づきにくく、雨漏りの原因になりやすいというデメリットもあります。

素材別の違い

雨樋の素材は、塩化ビニール樹脂、被覆鋼板、ガルバリウム鋼板、銅、ステンレス・アルミニウムなどがあります。
それぞれに価格、耐久性、メンテナンス性などが異なります。

雨樋の選び方

素材選びのポイント

塩化ビニール樹脂は安価で軽量、施工も簡単です。
しかし、紫外線に弱く、経年劣化しやすいという弱点があります。
ガルバリウム鋼板は耐久性が高く、錆びにくいのが特徴です。
銅は高級感があり、経年変化で独特の風合いが楽しめますが、高価です。
ステンレス・アルミニウムは高耐久で錆びにくいですが、価格も高めです。
それぞれの素材の特徴を理解し、予算や家のデザイン、地域特性などを考慮して選びましょう。

価格と耐久性の関係

一般的に、価格が高い素材ほど耐久性が高い傾向があります。
塩化ビニール樹脂は安価ですが耐久性は低く、銅やステンレスは高価ですが耐久性が高いです。
しかし、耐久性が高い素材でも、適切なメンテナンスを怠れば寿命は短くなります。
長期的なコストパフォーマンスも考慮して素材を選びましょう。

メンテナンスのしやすさ

素材によってメンテナンスの容易さが異なります。
塩化ビニール樹脂は比較的清掃が容易ですが、銅は専用の洗浄剤が必要な場合があります。
また、形状によっても清掃のしやすさは変わります。
角型は丸型よりも清掃しやすい傾向があります。
メンテナンスの頻度や手間を考慮して、素材や形状を選びましょう。

家のデザインとの調和

雨樋は家の外観に大きく影響します。
家のデザインに合った素材や形状を選ぶことで、全体の調和がとれた美しい外観を実現できます。
和風住宅には丸型、洋風住宅には角型などがよく合います。
意匠型はデザインのバリエーションが豊富なので、より個性を出すことができます。

まとめ

雨樋の種類は形状と素材によって様々です。
丸型、角型、意匠型、内樋型など、それぞれの形状にはメリットとデメリットがあります。
素材も塩化ビニール樹脂から銅、ステンレスまで、価格や耐久性、メンテナンス性に違いがあります。
予算や家のデザイン、地域の気候などを考慮し、最適な雨樋を選びましょう。
定期的な清掃などのメンテナンスを行うことで、雨樋の寿命を長く保ち、雨漏りなどのトラブルを防ぐことができます。
快適な住まいを守るためにも、雨樋選びは慎重に行いましょう。

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